人間の一生には一度はまたとない好機が来る。
遠藤周作
鉄の首枷―小西行長伝 (ぶんか社文庫)
人間はみんなが美しくて強い存在だとは限らないよ。
生まれつき臆病な人もいる。
弱い性格の人もいる。
メソメソした心の持ち主もいる。
けれどもね、そんな弱い、臆病な男が
自分の弱さを背負いながら一生懸命美しく生きようとするのは立派だよ。
どうせ人生の本質はつらく人間は孤独なぐらい百も承知している。
だからそれだけ余計に明るく楽しく振舞おうという決心を
私はこの十年間に持ち続け更にその気持ちを強くしている。
愛の第一原則は「捨てぬこと」です。人生が愉快で楽しいなら、人生には愛はいりません。
人生が辛く、みにくいからこそ、人生を捨てずにこれを生きようとするのが人生への愛です。
だから自殺は愛の欠如だと言えます。