[モスクワ 11日 ロイター] ロシアのメドベージェフ大統領は11日、下院選の不正疑惑についての調査を命じたと交流サイト(SNS)のフェイスブックで明らかにした。同国各地では4日の選挙以降、疑惑に抗議するデモが続いており、モスクワでは10日も約2万5000人規模のデモが行われた。
メドベージェフ大統領は、プーチン首相の退陣や選挙やり直しなどを求めるデモ隊の主張には同意しないとしながらも、「選挙の適法性に関する投票所からのあらゆる情報をチェックするよう指示した」と明かした。
メドベージェフ大統領によるこうした動きは、1999年のプーチン大統領就任後では最大規模となる抗議デモを受け、ロシア指導部が圧力にさらされていることを示している。しかし、デモ隊は調査だけで満足しないものとみられ、選挙のやり直しのほか、選挙管理委員会責任者の更迭などを求めている。
大統領が調査表明には投稿から数時間で数千件のコメントがあり、その多くが否定的な内容。ある返信は「誰がチェックを行うのだろう。当局(統一ロシア)か」と皮肉った。
デモ隊側は、先週の抗議活動で拘束されたデモ指導者が15日間の勾留を終えて解放される今月24日にも大規模デモを予定している。
ロシア指導部は火消しに躍起になっているようです。
12月8日にはプーチン首相自ら、今回の抗議活動はアメリカがけしかけているものだ。というコメントを発表しており、事態はかなり深刻なようです。
ロシアは大国ですが、いつの時代も崩壊の始まりは極々小さな火種であり、インターネット環境が整った現代においては、小さな火種が一気に燃え広がる可能性があります。
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