青春時代とは第二の誕生日である。
自我の覚醒する日でもあるが、そのとき「われ」を誕生せしむる機縁が
すなわち邂逅(かいこう)である。
書物でもいい。師匠でも友人でも恋人でもいい。
だれに出会ったかということが重大だ。
亀井勝一郎