[ワシントン 30日 ロイター] 日米欧の主要中銀は30日、世界の金融市場における流動性ひっ迫の回避に向け、協調的な措置を講じる方針を表明。12月5日から現行のドルスワップのコストを50ベーシスポイント(bp)引き下げるなど、一連の追加措置で合意した。
■今回の措置はあくまで応急処置に過ぎない
日米欧の主要中央銀行によるドル資金供給の拡充は、流動性不安に対する対策としては有効だと思います。
ドル調達コストの低下と国際協調スタンスのパフォーマンスとしての評価はできますが、
これは欧州債務危機に対する本質的な解決策ではありません。
債務危機の結果として圧迫される流動性に対する、短期の対症療法でしかないと思います。
例えるなら、重病人に絆創膏にはったようなものかもしれません。