「愛するとは何か?」
とシェイクスピアは言いました。
人間は野外で火を囲んで座ったり寝転んだりしながら星を見ていたころから-
そんな太古から“愛するとは何か”を問い続けてきたのでしょう。
僕も問い続けています。うそです。
でも独身の私でも、過去には何度か本気の恋愛をしてきたことはあるので、
「人が恋に落ちると非常に特殊な事が起こる」というのはわかります。
バーナード・ショーは「愛とはある女性の他の女性との違いを過大評価すること」と言いましたが、
それも非常によくわかります。
特に恋愛の初期には、その傾向が非常につよく、相手の悪いところなど目に入りません。
恋は盲目とは、よく言うものです。
恋愛とは感情、心の動きだと思っていましたが、実は違うようです。
恋愛とはただの感情ではなく、脳内のモーター=動因だったのです。
動因とは欲求の原因になる力、人を行動に駆り立てる力のことですね。
しかも、恋愛はとくに強い動因だということですね。驚きです。
確かに、人は愛のために生き、時には愛のために死に、愛のために人を殺めることもある。
恋愛こそが人の大いなる喜びそして悲しみを生みだす、最も力強い脳のシステムだったようです。
私は、なぜ人は恋をするのか?ということを以前、ふと考えたことがあって、その答えは生物学的な理由で、子孫を残すためだという結論に至りました。
「そんなの、君が魅力的だからさ」というロマンチックな理由ではなく、
非常にクールな結論です。
幸せになるため、ではなくて子孫を残し、種を繁栄させるためにDNAに埋め込まれたプログラムだと思っているわけですからね。生きている以上、このプログラムから逃れることはできない。
シェイクスピアが、それを「この世のわずらわしさ」と表現したのは納得です。
実際、恋愛というものは強烈で、とてもクールでなんていられません。自分で制御できない衝動にかられたり、感情が激しく揺さぶられるものではないでしょうか。
さて、
恋愛について以外にも、いろいろと勉強になる部分がありました。
それは、女性の社会進出が今日では革新的なことのようには扱われますが、
太古の昔、狩猟採集時代にはそれは当然のことだったとか。
あとは、女性は言語能力にすぐれており、素晴らしい社交術や交渉術を持っているということ。
また、女性は想像力が非常に豊かで、 思考する際よりたくさんのデータを集め それを複雑なパターンに組み替えより多くの選択肢や成果を見出す傾向があるということ。
すごいなそれ。。まさにこれからの時代に必要な思考法じゃないか。
これからは女性が社会の制度やベースをつくっていく時代になるかもしれないってことか。
一方、男性はというと、「無関係とみなすことを削除し 実利的なものに焦点を当てステップ思考をする傾向」があると。
ん~なるほど、これも悪くない。これは確実に事を実行するときにはなくてはならない考え方だよね。
女性と男性の思考の特徴、これはちょうど両者がお互いを補強するようになっているようだね。
人類が進歩していくためには両方が必要ってこと。
男女の協働社会がもたらす人類の進歩は非常に楽しみなものになりそうですね。