[心理学者バリー・シュワルツが、選択の自由という西欧社会の根幹をなす教義に狙いを定めます。シュワルツの推定によると、選択は我々を更に自由にではなくより無力に、もっと幸せにではなくより不満足にしています。]
ん~なるほどね。
いままで、選択肢は多い方が自由で幸せだって思っていたけど、どうやらそうではないらしいね。
経済学者のバリー・シュワルツがいうには、以下の理由で選択肢が増えることによる負の影響を指摘してるわけですな。
1.選択肢がない時に比べ、決断の結果に対して満足度が減る。
2.選ばなかった選択肢の良いところを想像し、不満を持つ度合いが多くなる。
3.期待値を増大させてしまう。
4.選択肢がないときは社会の責任だが、選択肢が多いときは自己責任になる。
ということだ。
これってこないだ書いた記事、
ダン•ギルバート:「私たちが幸せを感じる理由」
の中で言われていた、「人工的幸福」と通じるものがあるね。
人間は何か一つを選択しても、その他の選択のことが気になってしまうんだよね。
それに、こんなに選択肢があるんだから「自分にとって最高に良いのものがあるはず」っていうように期待値を上げてしまう。
そして自分で選択したもんだから、不満があっても自分のせい。
こういったことが重なって、「選択肢が多いことで決断に対しての満足度が減る。」ということになってしまうわけだね。
ということはだよ、よく考えてみると人間の幸せってのは、
経済が発展して社会が豊かな物であふれ、アレもコレも自由に選べるようになるということとは必ずしも結びつくものではないんだね。
そうではなくて、幸せかどうかは自分の心次第ということか。
「自分が選んだことに後悔しない。
その結果がどうであれ、ありのままを受け止めて、そこに自分で幸せを見出していく。」
だから、何事にも感謝なんだね。
ささいなことにも、「ありがたいな。幸せだな。」って受け止めることができる人が、
最も幸せな人間ということになるんだね、どうやら。
なるほどね~。