スポーツ報知の記事
東京電力の株主総会が28日、都内のホテルで行われた。
過去最多の9309人が出席し、最長の6時間9分に及んだ総会は、開始15分で勝俣恒久会長(71)の議長解任動議が出されるなど大荒れ。
福島第1原発事故の責任を追及する株主からは、経営陣に「お前ら原子炉に飛び込め!」などの怒号が飛び交った。
原発事業からの撤退を定款に盛り込むよう求めた一部株主からの議案は、反対多数で否決された。
この日は、中部、九州、北陸の各電力会社でも株主総会が開かれた。会場となった東京・港区のホテルの周辺には、総会開始1時間前の午前9時頃から長蛇の列ができた。例年は3000人集まる程度の株主総会が、この日は過去最多の9309人に膨れ上がった。
総会の冒頭、原発事故や計画停電について「心より深くおわびします」と頭を下げる勝俣恒久会長ら経営陣には、容赦のない罵声と怒号が浴びせられた。
「人生を絶たれている人がいるんだ」「役員は全資産を売却して償え!」。
さらに「お前ら、原子炉に飛び込め!」。
開始15分後には、株主の女性が「本当に責任を感じているなら議長は務められないはず」と涙声で、勝俣会長の議長解任動議を提出。否決されたが、拍手が巻き起こった。
一般株主のうち、本会議場からあふれ、4つの部屋に分散してモニターで視聴した者は、質疑の機会すらなかった。「発言したい方は本会議場へ」と案内はあるが、ごった返して中に入れない。
20年以上前から東電株を保有する船橋市の野津徹貫さん(79)は「テレビ画面を見に来たわけじゃない。こんなバカバカしい総会は初めて」と声を荒らげた。
株主402人から提案された、「原発事業からの撤退」を定款に盛り込む議案には次々と「賛成」の声が上がったが、大株主や機関投資家の大半が反対に回った模様で、東電は議決権の大半を委任されていることを理由に否決。
「脱原発」議案への賛成は全体の約8%で昨年の5%を上回ったが、60代の主婦は「最初から結論が出ているみたい。茶番だわ」とあきれ顔だ。
過去最長6時間9分にわたった総会は、株主と経営陣が対立したまま終了。
引き揚げる役員たちの背中に、株主の「お前らはオウム真理教と同じだ」という声が刺さった。
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はじめから議決権の過半数の委任状を持っているのですから、
最初から茶番なわけです。
しかし、試合に勝ってもすでに勝負には負けていると思います。
国民を敵にまわしてしまったのですから。
早く脱原発の方へ方向転換しないと、東電に未来はないと思います。
すでに株は世紀の投機対称となっており、
また利権にまみれた黒い東電の姿が明るみになっており、
企業イメージは地に堕ちてしまっています。
私の友人や知人も東電におりますが、皆、すでに辞めたか辞める意志を固めています。
こんなに風当たりの悪い会社の社員をやりたくはないという思いは、日に日に強まるでしょう。
私達一般人は、
電力会社を選ぶことはできません。
関東で電気を使おうと思ったら、はじめから東電しかない。
独占ですから。
そもそもこのような独占企業が、しかも我々の生活に不可欠なライフラインの一つである電力を担う組織が株式会社の形をとっていること事態がおかしなことだったのだなと
今更ながら改めて思いました。